概要
特許庁(JPO)は日本の特許、実用新案、意匠、商標を所管します。Amazon.co.jp向けに越境セラーが実際に開くのは、INPITが運営する J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)です。称呼、類似群、指定商品、権利状態を無料で調べ、特許庁へ出願し、出願番号や登録番号でブランド登録に入ります。庁のサイトは jpo.go.jp、検索は j-platpat.inpit.go.jp。英語の案内は Trademark Search です。
代行事務所でもAmazonサポートでもありません。J-PlatPatの検索は無料、出願と登録は区分ごとの官費です。日本に住所がない出願人は、原則として弁理士を立てます。日本の商標でいちばん多い落とし穴は 称呼 です。ローマ字が違っても、片仮名の読みが近ければ類似になり得ます。Amazon.co.jpをやらないなら、日本の商標官費を払う理由はありません。
J-PlatPatは特許・実用新案・意匠も検索できます。この記事はセラーが最も使う 日本商標 向けです。日本特許を見るときは同じ画面で法域を切り替えます。
主な機能と強み
J-PlatPatの商標検索
番号検索、キーワード・分類検索、周知著名商標、登録できない標識、CFE図形分類、商品・役務名検索があります。セラーの最低ラインは、称呼(類似検索) に全角カタカナの読みを入れ、「商標(検索用)」でローマ字・漢字を追い、対象商品の 類似群コード を付けることです(特許庁のスタートアップ向け案内では印刷物の例として26A01など。必ず商品・役務名検索で確認)。特許庁自身が、検索の仕方を誤ると漏れる、条件を変えて何度も、マニュアル第7章を読め、と書いています。英語UIはありますが、称呼はカタカナです。結果は法律意見ではありません。
称呼、類似群、指定商品
審査は外観・称呼・観念の類似に、指定商品・役務が類似群に入るかを重ねます。英語ブランドはあり得る読み(KAKAKU、カカク、カカクドットコム)をすべて別検索します。類似群はニース分類より細かく、国際分類を付けただけでは足りません。商品・役務名検索はキーワード、区分、類似群コードで標準名称を引けます。周知著名商標検索は、認定された強いブランドを避けるためです。図形はCFEであり、文字検索だけでは足りません。
電子出願、官費、代理人
出願は特許庁へ(電子出願が通常)。産業財産権関係料金一覧(2026-09-06、日英表を確認):商標登録出願は 3,400円+区分数×8,600円(1区分 12,000円)。設定登録料は1区分 32,900円(10年一括)または分納17,200円。更新は1区分43,600円。紙出願は電子化手数料が加わります。マドリッドの日本指定は、国際登録日が2023年4月1日以降なら個別手数料の一括納付が原則です。J-PlatPatヘルプデスクは helpdesk@j-platpat.inpit.go.jp。称呼検索の政策ページは PA0630@jpo.go.jp。公式Xは日本語 @jpo_NIPPON、英語 @JPO_JPN。
対応プラットフォーム
特許庁の商標は日本の権利です。Amazon.co.jpのブランド登録、楽天・Yahoo!ショッピング、日本の独立サイト向けです。米国やEUは自動ではカバーしません。Amazon.comと欧州はUSPTOまたはEUIPOです。J-PlatPatの特許は日本文献で、世界ファミリーはEspacenet、米国図面はUSPTOが本家です。Seller Centralには書き込みません。INPITは計画停止を掲示します(例:2026年10月の特許検索停止予定)。バナーを見てください。
向いている使い方
- 個人・少人数:日サイトのプライベートブランド、A+、ハイジャッカー対策。J-PlatPatで称呼を見て、弁理士が出願。
- 中規模ブランド:複数区分、日本の新規出願監視、10年更新。
- 日本に住所がない人:自分で指定商品を書かず、弁理士を立てる。
- 向かない人:日本で売らない。日本特許・意匠だけ欲しい場合は同じJ-PlatPatでもデータベースが違います。
具体例:ローマ字を固めたら、合理的なカタカナ称呼を列挙し、J-PlatPatの称呼(類似検索)と類似群コードで検索し、ローマ字も追います。明らかな衝突がなければ、弁理士が標準の商品名で出します。1区分の官費は出願約12,000円、登録32,900円で、日倉庫の死に在庫より安いことが多いです。出願番号が検索できたらAmazon.co.jpのブランド登録へ。
料金とコスパ
J-PlatPatの検索は無料です。特許庁官費(3,400円+8,600円×区分):
- 1区分の出願:12,000円
- 2区分の出願:20,600円
- 設定登録(10年):1区分32,900円
- 更新:1区分43,600円
弁理士報酬は含みません。Amazon.co.jpのブランド登録なら、1区分合計約 44,900円 の官費は、ハイジャック1回より安いことが多いです。区分の付けすぎと称呼の取りこぼしで、代理と拒絶のコストが積み上がります。最新は 料金一覧 と Schedule of fees です。
ユーザー評価
日サイトをやるセラーと弁理士ブログは、J-PlatPatを必須とし、英語だけ検索は検索していないと繰り返します。Amazon.co.jpのブランド登録は、出願中でも登録でも始められることが多いです(Amazonの現行ルールを確認)。登録証を待つ必要は必ずしもありませんが、後の拒絶はブランドツールに響きます。英語UIはあり、深い操作とマニュアルは日本語が本家です。ヘルプデスクは操作の話であり、登録可否は答えません。特許庁はXで個別判断をしません。官費そのものより、指定商品の日本語、類似群、弁理士必須がボトルネックです。
競合比較
特許庁 / J-PlatPatは日本の公式庫で、称呼と類似群が強みです。USPTOは米国連邦です。EUIPOのEUTMは27か国で、英国も日本も含みません。Espacenetは特許であり、日本の商標審査口径ではありません。iP51などの商業検索は初速で、J-PlatPatの代替でも特許庁への出願口でもありません。WIPOのGlobal Brand Databaseは図形の補完で、日本の指定商品の本家ではありません。
代替ツール
- 米国特許商標庁 — Amazon.comのブランド登録はUSPTO。
- 欧州連合知的財産庁 — Amazon欧州はEUTM。
- iP51商標検索 — 多国の商業スクリーニング。日本の公式検索はJ-PlatPatです。
注意点・弱み
日本に住所がなければ弁理士が必要です。称呼の取りこぼしが最大の実務リスクです。英語UIは薄いです。検索は法律意見ではありません。審査は数か月、官費は成功報酬ではありません。J-PlatPatには計画停止があります。日本商標は米欧をカバーしません。Amazonは更新官費を代払いしません。
まとめ
Amazon.co.jpでプライベートブランドをやるなら、J-PlatPatの称呼と類似群を手順に入れ、弁理士経由で区分出願し、番号でブランド登録へ。米欧はそちらの官庁です。
次の一歩:J-PlatPat でカタカナ称呼と類似群コードを検索する。出願するなら現行の料金表と、日本の弁理士。検索操作は helpdesk@j-platpat.inpit.go.jp です。
データの注記
2026-09-06 に特許庁サイト、J-PlatPat、英語Trademark Search案内、産業財産権関係料金一覧(出願3,400+8,600×区分、登録32,900円/区分)を再確認。published(2024-03-15)、monthlyVisits、domainRating、authorityScore はカタログ上の値で 未確認。特許庁の沿革は1885年まで遡れ、カタログ日付は設立日ではありません。弁理士報酬、審査期間、登録可否は事案によります。ブランド登録の条件はAmazon.co.jpの現行画面で確認。